「ピンチなのに靴紐結んで、下向いてるやん!」
「また靴紐ほどけてきてるし、なにしてんの!」
少年サッカーの試合中に靴紐がほどけてしまうと、子供たちにはこんな結末が待っています。
- 結び直している時にかぎって、ボールがきて結べない。
- 結び直そうとするけどなかなかボールが外に出ない。リスタートが早くて結べない。
- ほどけた靴紐を自分で踏む、もしくは相手に踏まれてこけそうになる。
- 走り方が変になる。
- 急いで結ぶから、すぐに緩んでまたほどけるのループ。
- 観ている人がヒヤヒヤして試合に集中できない。
少年サッカーでは、3・4年生ごろから徐々に試合でスパイクを履く子供が増えてきます。
ベルクロタイプに比べると、足が固定されるので蹴りやすい、ポイントがあり滑りにくいというのが理由です。
足への負担を考えて、練習ではトレーニングシューズ、試合ではスパイクを使うという子も多いと思います。
しかしながら、ベルクロが紐になることで、試合中に靴紐が解けるというリスクが出てきます。
集中してプレーするためには、靴紐をしっかり結ぶ技術を身に付ける必要があるということです。
紳士が愛用するベルルッティ結び
フランスの高級紳士靴ブランド、ベルルッティが採用している靴紐の結び方『ベルルッティ結び』。
ネクタイの結び方であるウィンザーノットからインスピレーションを得ており、仕上がりがとても美しくエレガントになります。
蝶結びをベースにしているため、子供でも結びやすく、また素早く解くことができるのが特徴です。
大人になってからも使える結び方なので、運動会はもちろん、スポーツをする時に知っておくと便利な結び方です。
子供にもできるベルルッティ結びの結び方
子供でもできるように、本来のベルルッティ結びを少しアレンジして紹介します。
コツは簡単、いつもの「グル」を「グルグル」に変えるだけです。
まず、一般的な蝶結びを行います。
1つ目のポイントは、最初の結びを二重にすることです。「グル」ではなく「グルグル」と2回巻きます。
その後は、いつもと同じように片側を輪っかにして蝶結びを行います。
反対側の輪っかを通したら、きつく締めずに一旦ストップします。
2つ目のポイントは、2回目の結びも2重にするところです。
「グル」ではなく「グルグル」と2回巻きます。
子供にとってはここが一番難しいと思いますので、一緒に練習してあげましょう。
最後に、輪っかに指を通してきつく締めます。
一旦紐側を引っ張って、輪っかを小さくしてから引っ張ったほうが長さのバランスが良くなります。
一重の時よりも結び目が大きくなるので、しっかり引っ張って締め上げましょう。
これで完成です。
輪っかが左右に広がって美しく仕上がりました。
ほどく時は、一般的な蝶結びと同様に紐側を引っ張るとほどけます。
ほどけにくい靴紐や、ゴムタイプの靴紐なども市販されていますが、正しく靴紐を結ぶスキルは子供の年代からを身につけて欲しいものです。
特に有名なサッカー選手になるほど、靴紐を結ぶ所作は美しく、かつ素早く行っています。
これからの人生において、靴紐を結ぶという行為は何万回と行います。
ほどけにくいだけでなく、美しく結ぶという視点を入れながら身につけることが重要です。
スニーカーやリボンにも使えるので、運動会やラッピングをする時にも役立ちますね。
大事な試合中に解けないよう、しっかり結びたい時は、ベルルッティ結びを使ってみてはいかがでしょうか。
もし「どうしても結べない!」と言われたら、結ばなくてもいい 靴ひもという靴紐もありますよ。
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