【子供がひとりでできる】サッカースパイク・トレーニングシューズの手入れ方法

「うわっ、きったなー。これ先週使ったままやん!」

試合前日に準備をしていると、シューズケースに入ったままのスパイクが出てくることがあります。

 

泥まみれでしっとり湿ったサッカースパイク。

恐る恐る顔を近付けてみると、泥と汗が混じった匂いが漂ってきます。

愛する我が子のスパイクとは言え、泥まみれのシューズを触るのは抵抗があります。

 

サッカーをするうえで、切っても切れない道具となるスパイクやトレーニングシューズ。

できれば、子供がサッカーで使う道具は自分で管理して欲しいと思うのが親の願いです。

せめて全部を自分でできなくても、持って帰ってきたままそのままにしておくのだけは避けたいところです。

 

そこで今回は、子供が自分のスパイクを自分で手入れできる方法を考えてみました。

また、シューズを長持ちさせるためのメンテナンスについても後ほど触れてみたいと思います。

 

用意するもの


シューズブラシ(パーム素材)

ウェットティッシュ 適量

 

子供がひとりでできる手入れの手順


子供がひとりでできるスパイク・トレーニングシューズの手入れの手順はこちらです。

  1. 乾燥
  2. 汚れを落とす
  3. 磨く

なるべく短時間でできるようにやることを3つにしました。

 

1.乾燥

使ったばかりのスパイクは湿気を多く吸っているため、まずはしっかりと乾燥させることが重要です。

通気性が良く日当たりの良い場所(ベランダなど)に、ケースから出して干しておきます。

できれば、中敷きを出して紐を解いた状態にして欲しいところですが、とりあえず外に出してもらえればOKと考えます。

 

そのためには、自宅にスパイク置き場をつくり子供と共有することから始めます。

通気性と日当たりが良く、ある程度汚れても良い場所を決めて、帰ってきたらそこに置くというのを習慣化していきます。

ジュニア向けスパイクは、足への負担を和らげるためにクッション性の高い素材を使っており湿気が溜まりやすくなっています。

スパイクを選ぶときは、中敷きが外れるタイプを選んだ方がしっかり乾燥できると思います。

また、ハイカットタイプや縫い目の少ないスパイクはおしゃれでかっこいいですが、構造的に中が蒸れて臭いが籠りやすいということを理解しておきましょう。

通気性が良く汚れが落とせる人工芝シューズラック<シューデオドラント付き>

 

2.汚れを落とす

スパイクが乾燥したら汚れを落としていきます。

タイミングとしては、スパイクを使う前日の準備をする時に行います。

まずは、スパイクのアッパー部分の泥汚れをシューズブラシを使って落としていきます。

シューズブラシは、歯ブラシよりもブラシ部分が大きく持ち手も太いので、子供でも力が入れやすくなります。

できれば、プラスチック素材よりも目が細かくあたりが柔らかいパーム素材がお勧めです。

 

次にスパイクの側面と底面にブラシをかけて汚れを落とします。

蹴り足のボールが当たる部分は、石や砂を噛んでいることがあるためしっかりとブラッシングします。

また、靴底には泥が固まって付いていますので、ブラシの柄の尖っている部分を使って落とします。

汚れがひどい場合は、スロップシンクの蛇口から少し水を流しながらブラシでこするときれいになります。

靴の中になるべく水が入らないように注意しながら、こびりついた泥や芝をこすり落とします。

泥が残っていると、乾燥した時にシューズケースの中に散らばって部屋を汚す原因になるので注意ください。

手入れ用の道具は、水栓の近くにまとめておくと持って行かずに済むため便利です。

シューズブラシのほか、ボール洗い用のスポンジや歯ブラシ、ウタマロ石鹸なども一緒に置いておくと良いと思います。

 

3.磨く

ブラシでは落としきれない細かい汚れや埃は、ウェットティッシュを使って拭いていきます。

靴のつま先部分からかかとに掛けて、順に汚れを落としていきます。

細かい部分を拭いたり、使い捨てできることを考えるとウェットティッシュが最適です。

雑巾やウエスを使っても良いですが、洗ったり乾かしたりする手間を考えると手軽さがあります。

最後にスパイクの側面(コバ部分)をきれいに拭き上げます。

靴をきれいに見せるコツは、コバ部分の汚れをしっかり落とすというのがポイントです。

コバがピカッと光っていると、輪郭がはっきりして靴の見た目が良くなります。

 

4.完成

練習から帰ってきて、スパイク置き場に置くまでが1分。

試合準備のついでにスパイクを掃除して磨くのが片足5分で両足10分程度。

ルールを決めて道具を準備しておくだけで、11分くらいあれば子供一人でもスパイクの手入れが終わります。

急いでいる時やそこそこきれいで良ければ、③磨きを省略するともっと短い時間でできます。

 

手入れとは、自分好みに育てること


「手入れが行き届いた庭」

「良く手入れされた車」

” 手入れ “と言う言葉には、時間と愛情を掛けながら自分好みに育てていくという意味合いがあります。

 

買ったばかりのスパイクは、革が固くポイントも減っていないので、まだ使いやすいものになっていません。

少しずつ履き込んでいくことで、少しずつ足に馴染んで蹴りやすいスパイクになって行きます。

自分の足にしっくりくるには、1~2か月はかかりそうです。

 

そして、そのベストな状態を保つためには、足に馴染んでからの手入れが重要になります。

手入れをしないと、徐々に使いにくいスパイクになっていくからです。

良いプレーをしようと思うなら、自らの手を入れながら常に好みに合うスパイクを育てておかなければいけません。

靴紐の先にあるアレを修理する話

 

スパイクの手入れをするといいことがある


自ら進んでスパイクの手入れをしたがる子供はあまりいません。

そのため『スパイクの手入れをするといいことがある』と思ってもらうことが重要です。

サッカーをする子供にとってのいいことは、ゴールを決めることや試合で活躍することだと思います。

 

そのため、私たちは『スパイクを手入れすると活躍できる』というジンクスをつくることを考えています。

もしスパイクを手入れした日に良いプレーが出たら、次もスパイクを磨こうと思うからです。

 

子供たちは、親が思っている以上にジンクスを気にしています。

「あの相手は相性が悪い」「あそこのグラウンドは相性が良い」など、道具についても自分なりの好き嫌いを持っています。

人工芝用、土用などグラウンドの種類によって使い分けている場合もあります。

何足かあるのに毎回同じスパイクを持って行く場合は、ジンクスという名の” お守り “を気にしているのかもしれません。

 

自分好みを探す旅は、果てしなく続く


日々進化するスポーツグッズが、どれくらいパフォーマンスを上げているのかを正確に測ることは非常に困難です。

しかしながら、どんなスパイクを履いた時に子供のパフォーマンスが良かったかを記憶しておくことはできそうです。

好きなメーカーや好みの形、似合う色やベストなサイズなどは、記憶を辿ることで精度の高いものになっていきます。

 

ジュニア世代の子供は、半年に2~3足くらいのペースでサッカースパイクやトレーニングシューズを購入しています。

したがって、小学校卒業までに20足以上のシューズと付き合うことになります。

新しいデザインや機能に心惹かれ、時に靴ずれしたりと失敗を繰り返しながら『自分好み』は形成されていきます。

『自分好み』は最初から見つかることはなく、手を入れながらちょうど良い状態を維持していくことでやっと手に入るようです。

 

スパイクから始まり、洋服や食べ物、音楽や書籍に広がってゆく旅。

その旅は、大人になってからも果てしなく続きます。

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