「玄関砂だらけになってるやん」
「外で靴の泥落としてって言ったのに」
子供の靴がドロドロで、玄関が砂まみれになっていることってありませんか。
特に子供がサッカーをしている家庭では、一年中この砂や泥と戦っているのではないでしょうか。
世界中の家で起こっている『玄関砂まみれ問題』。
今回は、子供の汚れた靴で、玄関を砂まみれに汚されない方法について考えてみたいと思います。
玄関の汚れる場所は3つある
一概に玄関と言っても、実際には家の外にあるか内にあるかで使われ方が違うので、汚れ具合も異なってきます。
ここでは、玄関を①家の外、②家の中(土間部)、③家の中(居住部)の3つに分けて考えいきます。
①家の外の玄関
家の外にある玄関は、たとえ汚れたとしても比較的気にならない場所だと思います。
元々汚れることを想定していますし、ほうきで掃いたり水を撒くことで簡単に掃除することができるからです。
そのため、靴に付いている汚れを落とす場所として最適です。
汚れを落とす方法としては、屋外用の玄関マットが効果的です。
小さな子供からお年寄りまで、手を使わず靴底の汚れや水分を落とすことができます。
実際に使用してみるとわかるのですが、玄関マットがあるかないかで、家に持ち込む砂の量が変わってきます。
玄関マットをめくって砂がこんもり溜まっているのを見ると、「靴ってこんなに汚れているの」と驚きます。
実用性を重視するなら、泥落ちが良いブラシタイプで、かつ穴の開いているもののほうが効果があると思います。
山崎産業 玄関マット 泥っぷマット グレー 60×85cm 日本製 F-185-6 (amazonより)
「いかにも玄関マットというのはちょっと…」となるなら、ココヤシの繊維でできた『コイヤーマット』がお勧めです。
自然素材でインテリアに馴染みやすく、デザインが豊富で比較的安価に購入できます。
ただし、使い始めてしばらくは抜け毛がありますので、注意が必要です。
②家の中(土間部)の玄関
玄関の土間部分は、家の中でも唯一土足が許されている場所です。
最近では、リノベーションで土間を広く取る家も増えており、スポーツ用品だけでなく、ベビーカーやガーデニング、アウトドアで使う道具を収納するスペースとして活用されています。
『家の中にあるけど汚れてもいいスペース』は、住人にとって使い勝手が良く、どうしても物が集まりがちです。
そのため、靴や傘、ボールや一輪車などあらゆるものが置かれてしまいます。
多くの場合、泥まみれの靴やボールはこの土間部分に置かれることが多いのですが、ともすると場所を占領してしまうことがあります。
できれば、なるべく場所を取らずに、なるべく多くの汚れた靴を置けるスペースを確保したいものです。
通気性が良く汚れが落とせる人工芝シューズラックを使うと、狭いスペースでも通気性を確保しながらシューズを乾燥させることができます。
また、天板の人工芝で靴底の汚れを落としたり、ラックにシューズを乗せたまま日当たりの良い場所へ移動することもできます。
汚れやすい靴の置き場所を決めておくことで、砂や泥が色んなところへ撒き散らされるのを防止します。
また、土間部分にも玄関マットを置いておくと良いと思います。
家の外に置くマットとは目的が異なるので、軽く掃除のしやすいラバーマットがお勧めです。
細かい砂をマット内に集めてくれますし、床から靴底が浮いて乾きやすくなります。
ラバー製で耐久性があり、水洗いすることもできます。
萩原 玄関マット ラバーマット 屋外用 「CE-8061」 約45X75 (amazonより)
③家の中(居住部)の玄関
玄関と居住部分の境目は、家の中でも汚れやすい場所です。
靴下に付いた埃や細かい砂がいつの間にか落ちて、床がザラザラしてきます。
この場所が汚れる原因は、靴下や足裏に砂が付いていたり、服やカバンに付いた砂がいつの間にか床に落ちる点にあります。
放置していると、結果的に家の中に砂を持ち込むことになるので注意が必要です。
これを防ぐには、「土間部分で汚れているものを全部脱ぐ」、「汚れやすい服やカバンは土間部分に収納する」が有効です。
サッカーで使用した靴下やウェアには、見えない砂や埃が沢山付いています。
最近では、人工芝のグラウンドが増えており、靴や靴下に芝をびっしりと付けて帰ってくることもしばしばです。
そんな時のために、玄関に手ぼうきや壁掛けのコート掛けを用意しておくと便利です。
手ぼうきは散髪屋や美容院の最後に出てくる、あの小さいほうきです。
体やカバンに付いた汚れをサッと落とせますし、床に落ちた砂をササッと土間に掃き落とすことができます。
また、サッカーで使う服やカバンは家の中に持ち込まず、土間部分から手が届く位置に収納するのが良いと思います。
練習や試合で使う手袋やネックウォーマー、レガースなどは、頻繁に洗うものではないのでまとめて収納しておきましょう。
ここで大事なのは、土間部分から手が届く位置にあるということです。
居住部分に収納があると、靴を履いた後に忘れ物をした場合、また靴を脱がなければなりません。
一回一回律儀に脱ぐ子供はあまりいませんので、誰も観ていないと靴を履いたまま上がって荷物を取ります。
急いでいる時は、大人でもやっている人が多いように思います。
靴の中に入った砂をどこに出しているか
靴を履こうと思った時に、靴の中に砂や小石が入っていたらどこに出しますか?
多くの子供は、玄関の床にバラっと出すのではないでしょうか。
もし、玄関汚れがひどい場合は、子供が靴を履くときの様子を見ておいて下さい。
多くの場合は、靴底の汚れに加え、このバラっと出しているのが原因になっていそうです。
本来なら外に出てから捨てて欲しいですが、そんな面倒なことをやる子供はいません。
せっかくの対策が無駄にならないように、靴の中の砂を捨てる場所も決めておくと、掃除の手間が省けるように思います。
砂まみれを防ぐために、玄関にあると便利なもの
玄関に収納がないという人であれば、壁掛けのコート掛けを設置するのがお勧めです。
服やカバンを一時的に掛けておけますし、使わない時はフックを畳めば邪魔になりません。
使い終わった服は玄関で脱いでここに掛けるという約束にしておけば、床にグジャっと置いて砂が散らばるということが少なくなるように思います。
また、忘れがちな帽子やピステなども掛けておくことができます。
Love-KANKEI 壁掛けフック コート掛け 玄関収納 5連 (amazonより)
また、土間収納が広い場合は、玄関台や踏み台を置いておいたほうが、足の裏に砂が付かずに良いと思います。
わざわざ購入しなくてもDIYで余った木材で作ったり、ベランダで使うウッドパネルを代用すると安く仕上がります。
天板素材に木を使ったものでも、単品なら500~600円程度で購入できます。
アイリスオーヤマ ウッドパネル デッキ プレミア グレー PWD-300(amazonより)
亀の子シューズブラシ
靴を水洗いする時や、乾いた泥を落とすときにあると便利なアイテムです。
玄関のシューズクローゼットやベランダのスロップシンクに常備しておくと何かと役に立ちます。
[コロンブス] シューズブラシ 亀の子ジャンプ グリーン 小サイズ (amazonより)
屋外用ハンディクリーナー
屋外で使用できるハンディークリーナーがあると、よりきれいに掃除することができます。
ツインバードのACハンディーサイクロンクリーナーは、小型ですが一般的な掃除機並みのパワーがあり、玄関口やベランダの隅の細かい砂まで吸い取れます。
電源コードは好みが分かれそうですが、玄関口にコンセントがあれば安価でコスパの良い掃除機だと言えます。
サイクロン方式なので、掃除が終わった後は、溜まった砂をそのまま外に捨てることができます。
ツインバード ACハンディーサイクロンクリーナー HC-E243SBK (amazonより)
玄関の床がきれいだと、家がきれいに見える
『玄関は家の顔である』と言われているように、玄関が綺麗な家はちゃんとした人が住んでいる印象を受けます。
住人や来客を気持ちよく迎えるという目的だけでなく、良い運気を呼び込むといったゲン担ぎの意味も込められています。
一昔前まで当たり前だった玄関を掃除し、隣近所と挨拶をする光景は、住宅環境の変化により過去のものとなりつつあります。
家に来る人が減っている時代において、玄関をいつもきれいにしておくという意識は年々下がっているように思います。
家の中は、最新式のクリーナーやロボット掃除機により、手軽にきれいに保たれているものの、玄関はほうきや雑巾など手作業が多いのが事実です。
玄関が汚れる主な原因は、靴に付いた砂や埃にあります。
靴から落ちた砂や埃は、玄関に落ちて見た目を悪くします。
さらに、落ちた砂や埃が巻き上げられて、玄関周りをさらに汚していきます。
玄関をきれいに保つには、まず床をきれいに保って行くことが大切です。
重要なのは、靴に付いた砂や埃をなるべく家の外で落とし、早い段階で回収すること。
そのためには、自然な動作の中で落とせるようにしたり、手軽に掃除できる環境にしておくと良いと思います。
サッカーをしている子供に「ちゃんと泥落としてきてな!」と言っても、あまり効果がなさそうです。
ところが、玄関口に靴底の泥を落とすマットがあったり、専用のシューズラックがあると、ちょっと使ってみようかなとなります。
そういった、子供がやりたくなる仕掛けを取り入れながら『玄関砂まみれ問題』と付き合ってみてはいかがでしょうか。