「100回を目標に練習しているのに、リフティングの回数が全然伸びない」
「リフティングが下手で、毎回10回もいかずに落としてしまう」
「リフティングはとにかく練習することが上達するコツだと教えられた」
サッカーをしている人にとって、リフティングの回数が伸びないと感じる時間は誰しもが経験するものです。
みなさんにとって、リフティングの練習と聞くとどんな印象がありますか。
ミニゲームのように楽しい練習というより、どちらかというとあまりやりたくない練習になっている人が多いように思います。
「リフティングの上手さとサッカーの上手さは比例しない」と言われる一方で、
「サッカーが上手くなりたいならリフティングくらいはできないとね」と言われることもあります。
どちらも正しく聞こえる意見の中で、周りに認められて指導者の評価を得るには、どちらの条件も満たす方法を考えていく必要があります。
すなわち、ひとまずある程度の回数までリフティングができるようになり、その後は本人の意思に任せるという方法です。
リフティングができないことを指摘される可能性があるなら、さっさとできるようになってしまおう。
今回は、リフティング練習の回数が伸びない時に確認したいことについて考えてみたいと思います。
リフティング練習の目標を100回に設定しよう
カピタンでは、リフティング練習の目標を100回にすることを推奨しています。
100回できるようになれば、多くの指導者が望む「リフティングくらいはできないとね」のラインをある程度クリアできるからです。
また、サッカーテニスや対面パスなど、リフティングを使った遊びにも自ら参加できるようになります。
リフティングができないことで、楽しそうな遊びに参加できなかったり、ごまめ扱いされることが減っていきます。
言い換えると、サッカーをそれなりに楽しむには、100回くらいできる技術を身に付ける必要があるということです。
リフティングが100回できることは、サッカーが上手くなるための最初の資格と考えるのが良いのかもしれません。
最短で目標達成し、その後は任せる
世間でよく聞かれるリフティングが上手くなるコツは、『とにかく練習を続けること』がその多くを占めています。
なぜなら、今子供たちを教えている指導者の多くは、周りが暗くなるまでリフティングを練習して技術を身に付けてきた人だからです。
そういった環境の中では『とにかく練習を続けること』が王道となり、先人の成功体験が他の方法を受け入れにくくしているように思います。
目線を変えると、終わりのない目標に対して、質より量の考え方で挑んでいるとも言えます。
親子でするリフティング練習は、100回を達成したら終了する。
その後練習を続けるかどうかは本人に任せる。
そして、数をこなす練習をやみくもにこなすのではなく、楽しみながらできる方法を考えてからスタートする。
こうすることで、ハードルが下がっていくのではないかと考えています。
上手くなるための方法は、数をこなすことだけなのか?
『リフティングのコツはとにかく続けることだ』
様々な指導者やメディアから聞かれるこの言葉は、確かにと共感する一方で、もやっとしたもの感じてしまいます。
なぜなら、なかには少ない時間でできるようになる子もいると思うからです。
一昔前まで、『週末の公園で自転車の練習をする親子』はよく見かける光景でした。
補助輪を外した自転車が、お父さんの手を離れて走り出し、しばらくするとバランスを崩して転ぶ。
この光景は、誰しもが通る大人への検定であると信じてきました。
ところが、ストライダーをはじめとする子供用ペダルなし自転車が普及してからは、この光景を見る機会が減っています。
おそらく、ペダルなし自転車によってバランス感覚が養われ、補助輪がなくても乗れるようになった子供が増えたのだと思います。
これは、数をこなす努力を、ペダルなし自転車によってショートカットした良い例です。
ショートカットすることが、上手さに繋がっていく
リフティングの目標は回数です。
言い換えると、どんな形であれ成功すれば、その回数が最高記録になります。
したがって、短期間に多くの回数を成功することで上達を実感でき、その後の技術向上につながると言えます。
しかも、到達するスピードが早ければ早いほど、周りの人から「すごいね」と褒められ、自己肯定感が高まっていきます。
私たちは、リフティングが上達するには、目標を達成するための準備が大切であると考えています。
準備ができていないと、結果が出るまでの時間を運に任せることになるからです。
仮にたまたま達成できたとしても、運任せの技術は再現性がなく、実際のサッカーで使うことができません。
達成するための準備をしっかりと行い、目標に向かって知恵を使いショートカットしていく。
もし、子供のリフティング練習に付き合うなら、こういった考え方を取り入れておくと良いと思います。
リフティング練習を見ている人が確認したいこと
リフティング練習は一人でもできますが、見ている人がいることで練習の精度が上がります。
子供が練習している間、近くでボーっと立っていたり、スマホを触っている人がいますが、これはあまり意味がありません。
目標を最短で達成するためには、見ている人が重要なことを理解しましょう。
1.ボールが固すぎないか
ボールが固いとコントロールが難しくなるだけでなく、足が痛くなりやすくなります。
いつもより少し空気を抜くか、ちゃんとしたサッカーシューズを履いて練習をしましょう。
リフティング練習をして足を痛めていては、元も子もありません。
2.体がフラフラしていないか
リフティングをしている最中は、常に片足立ちをしています。
リフティング初心者の子供は、この片足立ちができていないことが多いです。
まずはボールを使わずに、片足立ちをしながら足を振る練習から始めると良いと思います。
おそらく、大人でもできない人は多いと思います。
これを読んでいる皆さんもぜひ一緒にやってみてください。
3.いきなり回数を数えていないか
練習をする時は、いきなり回数を数え始めても上手くいきません。
できれば、パス交換や足振り運動をして血流を促し、足先の感覚を良くしてから始めたほうが良いです。
数を数えるのは、ある程度練習が終わって体が温まってからです。
付き添いの保護者が、急かすように「いーち、にー、さーん」と数えてはいけないということです。
4.スタートの方法が悪くないか
スタートは地面からではなく、ボールを持った状態から始めるのがお勧めです。
上級生の子はしていないとか、そんなことを気にしてはいけません。
そして、1回目が真上に上がらなかったら、続けるのをやめましょう。
回数が伸ばすには、最初の1回を失敗しないことが大切です。
5.ステップを踏んでいるか
リフティングを続けるには「ズンチャ、ズンチャ」のリズムでステップを踏み、一定の高さにボールを蹴るのがポイントです。
続かない子の多くはリズムが悪く、ボールを高く蹴りすぎていることが多いです。
高く上がったボールは、コントロールが難しくなります。
6.90秒続く体力があるか
リフティングで100回を達成するには、「ズンチャ、ズンチャ」のリズムで1分~1分30秒足を上げ続けなければなりません。
90秒足を上げ下げする動作は、想像以上にハードな運動です。
目標を100回にするなら、まずは90秒間足振りをして、息切れしない体力を身に付けましょう。
7.足を当てる場所が同じか
ボールに足を当てる場所がバラバラだと、ボールがコントロールしにくくなります。
練習を始める前に、ボールを当てる場所にシールを貼って狙いを付けやすくしておくと良いです。
ちょっと面倒くさいけど効果抜群です。
8.形にこだわっていないか
リフティングが上手い子供たちは、ちょんちょんリフティング(ちょんリフ)をしている場合が多いので、ついつい真似したくなります。
しかしながら、ちょんリフは通常のキックと異なり、足先でボールを扱う技術が必要であるため習得に時間がかかります。
また、太ももを使わずに練習している子供も多いですが、気にせずどんどん使っていきましょう。
形にこだわったリフティングかっこいいけど、目標を達成してからでも練習できます。
9.練習しすぎていないか
リフティング練習は一旦を始めると、熱が入って長時間の練習になりがちです。
わざわざ保護者を連れて外に出るので、結果が欲しくて何時間も練習しているケースがあります。
できれば、急にアクセル全開にするのではなく、『手軽に短時間』を合言葉に始めると良いと思います。
記録を更新したら終了のルールにしたとしても、最長でも約3か月で100回を達成できます。
10.ご褒美を保護者が設定していないか
「リフティングができるようになったら○○を買ってあげる」
このように目標を達成した時のご褒美を用意している保護者は多いと思います。
もしご褒美を設定するなら、保護者が決めるのではなく、本人に決めてもらうようにしましょう。
定めた目標がどれくらいの価値があるのか。
目標設定を自らすることで、社会人として必要な評価する側と評価される側の関係性を身に付けることができます。
室内で練習ができる「リフティングが上手くなるボールネット」
練習しようと思った時に限って、雨が降っている。サッカーをしている人にとって、こんなことが良くあります。
リフティングが上手くなるボールネットを使うと、室内でリフティングの練習をすることができます。
公園と違って誰にも見られないので、人目を気にせずお母さんが一緒に練習することもできます。
リフティング練習って結構難しいんです。保護者の皆さんも一緒にやってみてください。
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目標を達成した証「リフティング表彰カード」
「100回できた」「50回できた」という達成の証は、しばしば記憶だけのものになりがちです。
カピタンでは、リフティングの目標を達成した人にリフティング表彰カードを送付しています。
知らない人から褒められると、とてもうれしくなりますよね。
また、リフティングの目標を達成した子は、どれくらいの日数がかかり、見守る人にはどのような悩みがあったのかを紹介しています。
もし、今回数が伸びずに悩んでいたら、ちょっと覗いてみてください。
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