少年サッカーの応援で聞こえてくる用語を解説する

少年サッカーの試合では、様々なサッカー応援用語が使われています。

短いフレーズの中には色々な意味が込められていて、シーンによって微妙にニュアンスが異なっています。

 

サッカーをやったことがなくても理解できる用語もあれば、経験者でないとわからないニュアンスを持った用語もあります。

少年サッカーの応援でコーチやサッカーを知っているパパから聞こえてくる声は、どういう意味で言っているのでしょうか。

 

コーチが掛けている言葉の意図が分かれば、子供のプレーに対してどういうアドバイスを受けているのかが分かるようになります。

自宅に帰って反省会をしている時も、チームやコーチの意図を汲み取ったサポートができるのではないかと考えています。

 

ナイス系


良いプレーに対して瞬発的に掛けられる言葉。カッコ内の発音の方が経験者っぽくなる。

ポジティブな掛け声ででシーンを選ばず使いやすいのが特徴。

・ナイスシュート(ナイシュー)

・ナイスボール(ナイボー)

・ナイスキーパー(ナイキー)

・ナイスキャッチ(ナイキャッチ)

 

意気込み系


ボールがラインを出た後、スローインやゴールキックをするまでの間に掛けられる。

プレーが止まっているので選手にもよく聞こえる。

・声出していこう

・シュート打って行こう

・もう1点取ろう

・ディフェンスしっかり

・落ち着いて行こう

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OKOK


1対1で競り勝った時や、ライン際で体を入れてマイボールにした時など、攻守の良いプレーに掛けられる言葉。

また、得点には繋がらなかったものの良い形でパスが回ってシュートで終わるなど、連携の取れた良いプレーの後にも掛けられる。

「その調子!」という意味で、拍手や親指を立てる仕草と一緒に使われることが多い。

 

集中集中


攻勢、もしくは劣勢時のポイントとなる時間帯に、チームの気持ちを鼓舞するために掛けられている言葉。

コーナーキックやフリーキックなどのセットプレーの合間に掛けられることが多い。

 

きびしく


フィジカルコンタクトのある、気持ちのこもったプレーをしようという熱い声援。

上手な選手に対してディフェンスをする時に使われることが多いので、ボールを持った時に言われていればキーマンと思われている証拠。

 

そぉー


コーチや観客が想像していた通りの展開でボールが動いた時に、その通りだ!という意味で掛ける言葉。

逆サイドへ大きく展開したり、決定機をつくるスルーパスが出たあとに大きな声で発せられる。

「そぉー」もしくは「そぉーや」。特にいいプレーにはワントーン高い「さぁう」で使われることもある。

 

球際ぁー


接近戦でボールの奪い合いになり、少しの差でボールを奪えないシーンが連続すると聞こえてくる。

体を張って取りに行こうという意味がある。ハリルホジッチ元日本代表監督がいう『デュエル』。

 

鳴ってない鳴ってない


選手がオフサイドやファール、タッチラインを割ったと判断したが主審が笛を吹かなかった時に、まだ試合が続いていることを味方へ気付かせる言葉。

見た目には明らかにオフサイドだったり、タッチラインを割っている場合もあるが、基本的に笛が鳴らない限りプレー続行となる。

 

あるよあるよ


鳴ってない鳴ってないと同じく、プレーがまだ続いていることを指す言葉。

また、ゴール前でこぼれ球が来るぞということを示唆するときにも使われる。

プレーを止めるな、まだ続いているぞという意味では、鳴ってないより言いやすく、後ろから見ているDFやGKから発せられることが多い。

 

時間あるよ


試合の早い段階でゴールを決められた直後に掛けられる言葉。

落ち着いてプレーすればまだ取り戻すことができるから焦るなよという意味。

 

切り替えー


得点されたシーンや、決定機を何とか逃れた劣勢時に掛けられる言葉。

言葉自体は気持ちを切り替えていこうという意味だが、ドンマイドンマイのような慰めの意図もある。

また、攻撃から守備へ、守備から攻撃へ、攻守の切り替えを早くしようという時にも使われる。

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どーん


ゴール前の混戦からこぼれてきたボールを、後ろから走りこんでダイレクトシュートを打つシーンで発する。

コーチや保護者から聞こえてくることが多い。

ペナルティエリアの外付近から弾丸シュートが打たれる様を効果音のように表している。

大きくゴールを外れた場合は、「うわー、宇宙開発や!」と続ける人もいる。

 

もういっちょ


シュートを打ったボールが、キーパーやディフェンスに当たってもう一度転がってきたときに掛ける言葉。

ディフェンスに距離を詰められた状態で、空いているコースを見つけてシュートを決めるのはかなりの技術が必要。

 

打て打て(打と打と)


攻撃時にシュートを打てると思われる場面で、シュートを選ばなかった時にかかる声。

また試合終了間際に、同点もしくは逆転を狙うために遠めの位置からでも狙って行けという合図。

実際にはシュートコースがなかったり、利き足でなかったなど本人なりの理由がある。

 

勝負勝負(ドリドリ)


FWがボールを持った状態で、1人を抜くと決定機につながる場面で使われる。パスではなくドリブルで勝負していけという意味。

両チーム共に決め手がない拮抗した時間帯や、サイドで行われる1対1の場面で使われることが多い。

パスを選択して消極的なプレーになっている子供に、父親がドリブルで仕掛けろという意味で使う言葉としても有名。

 

たてたて


ピッチ中央ではなくライン近くのスペースを使って攻撃しようという掛け声。

サイドバックの裏のスペースを突いていくので、カウンターを狙った素早い攻撃をしたい時に使われる。

また、試合終了間際のパワープレー(ゴール前に大きく蹴り出す戦術)を仕掛ける時にも使われる。

 

裏裏


相手ディフェンスの背後の空いているスペースにパスを要求する掛け声。

たてたてと似ているが、中央から出されるスルーパスにも使用する。

また、パスを受けようとする選手に対して、スペースへ走り込めという意図も含んでいる。

ディフェンスをしている選手はこの声を聞くとプレッシャーを感じることもある。

 

セカンド


ゴールキックやキーパーのパントキックなど、大きく蹴り出した後のこぼれ球をマイボールにしようという掛け声。

競り合いの後のセカンドボールをキープすることで有利な展開が生まれやすくなる。

主にMFなど中央でプレーする選手に向かって発せられる。

 

逆サイッ


ボールを持っている選手の逆側のサイドにいる選手がフリーになっていたり、大きなスペースができている時によく聞かれる。

そこにボールを出すとチャンスになるぞ!という意味。

観客席がグラウンドよりも高くなっているとポジションが良く見えるため、ついつい言いたくなってしまう。

ただし、ディフェンダーにも聞こえてしまうためインターセプトされる危険性が上がる。

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そのあとぉー


ボールを奪った後にパスミスを起こしたり、ボールを奪われた後に追いかけなかった場合に使われる言葉。

現代サッカーは攻守の切り替えを早くするというのがトレンドであり、試合中に多用するコーチもいる。

切り替えーに近い。

 

一発で行くなよ


ディフェンスに、いきなりボールを取りに行こうとせず、時間を使って遅らせる守備をしようという掛け声。

スピードのある選手と1対1をする時などに使われる。

足で取りに行こうとせず、体を当てに行くことで突破を防ぐことができる。

 

寄せろ寄せろ


ボールを持っている選手に対して、プレッシャーをかけていくときに使われる。

ゴール前では、相手との距離を詰めてシュートコースを消しにいけという意味でも使われる。

パスが出そうな選手に対してもプレッシャーをかける必要があるため、寄せ切るにはチームワークが大切になる。

 

前から前から


相手陣地の前の方からディフェンスをしていこうという意味。

主にFWに対して掛けられる言葉で、積極的なチェイシング(追いまわし)をすることでミスを誘い、チャンスに結び付けようという意図がある。

相手がバックパスをしたり、ディフェンスがビルドアップをしている時に使われる。

 

こぼれこぼれ


シュート、もしくはセンターリングをキーパーがキャッチし損ねたこぼれ球を狙えという意味。

シュートを打った逆サイドにいる選手や、CFの選手に向かって掛けられることが多い。

 

マイボマイボ


ボールがラインを割った際に、相手ボールになったと勘違いしている選手に向かってマイボールであることを気付かせる言葉。

少年サッカーでは副審がいなく、ジャッジが目に入らない場合があるため、味方の声で判断することも多い。

 

片手を勢いよくあげる(声なし)


ファール、ハンド、オフサイドがあったことをアピールするジェスチャー。プロ選手や子供たちでも日常的に使っている。

片手をあげると同時に主審を見ると、よりアピール度が高まる。ディフェンスをしている子供はできるようになった方が良い。

 

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