なぜうちの子はサッカーが上手くならないのか…
活躍しているチームメイトの横で、不甲斐ないプレーをしている子供を見ていると、だんだん切ない気持ちになってくることがあります。
4年生になると公式戦が始まり、これまでのエンジョイサッカーから競技スポーツとしてのサッカーへ変化していきます。
競技スポーツは勝敗が絡んでくるので、保護者の立場としてはどうしても活躍しているかどうかに目が行ってしまいます。
家族に経験者がいれば、一緒にプレーを振り返ったりアドバイスをすることができますが、サッカー未経験の親にとっては、
良いプレーと悪いプレーの区別はついても、なぜそうなったのかを論理的に説明できないことがあります。
ここではサッカー未経験のママの目線になって、子供のサッカーが上手くなるためにできることを考えてみたいと思います。
うちの子はサッカーが上手いのか?それとも下手なのか?
「あなたは料理が上手ですか?」と聞かれて、みなさんはどう答えますか?
料理全般といわれると自身がないけど、「この料理ならレシピを見なくても作れる」「子供やパパが褒めてくれる」という料理があると思います。
パスタだったり、煮物だったり、シチューだったり、ママの得意料理が家庭ごとにあります。
お祝いの席でママの得意料理が出てくると、家族の「やったー」という歓声が聞こえます。
サッカーも同じで、子供の得意技(得意なプレー)を見つけると、それが出てくるたびに見ている方もうれしくなります。
サッカー未経験のママにとっては、まずは子供の得意技を見つけてあげることが良いと考えています。
「今日もあの得意のフェイント出てたね」「あのぴたトラ(ぴたっとトラップ)すごかったよ」と声をかけることでモチベーションが上がります。
サッカーのプレーは、「止める」「蹴る」「運ぶ」「走る」の4つ
サッカーのプレーには、「止める」「蹴る」「運ぶ」「走る」の4つがあります。
まずは、この4つをどのレベルでできるのか観察することで、自分の子供が得意なことと苦手なことが見えてきます。
子供のスキルレベルを理解すると、課題が具体的になり、短時間の練習でも成長を実感することができます。
「止める」「蹴る」の2つは、「運ぶ」「走る」に比べ、体格に関係なく自主的に伸ばせるスキルです。
ドリブルのような派手さや、足が速いという分かりやすさはありませんが、プレー回数が多い分、成長を実感できる回数も増えると思います。
はやる気持ちをグッと我慢して、子供の「止める」「蹴る」の現状を把握します。
止める(トラップ)を観察する
トラップで見るポイントは、すぐにコントロールできる場所にボールを止めているかどうかです。
ほとんどの子供は、利き足でトラップをして利き足で蹴りますので、利き足が届く範囲(80cm~1m以内)がコントロールできる場所です。
プロサッカー選手は、この場所を家(ホーム)と呼びます。常に自分の家の中でボールをコントロールするということです。
相手にボールを取られることが多い子供は、トラップが家の外に出ていないかを見てあげると良いと思います。
まずは、子供に向かってボールを投げ、意識して利き足の前に止めているかを確かめます。
強さや高さを変えても、同じところにトラップできていればボールを奪われにくい選手であると言えます。
トラップは試合中に何度も出てくるので、単純なだけにミスが多いと下手な印象が付きやすいプレーです。
一般的に言う「サッカーが上手な子」は、総じてトラップが上手な子が多いと思います。
また、ボールを相手から獲られにくい位置に置いているかも重要です。
上の図で言うと、左側から来る相手にはキープしやすい位置ですが、右側から来る相手には獲られやすくなります。
相手がどこにいるかによって、ホームの位置や使う足が変わってくるということです。
蹴る(パス、シュート)を観察する
パスやシュートのキックで見るポイントは、ボールをまっすぐに蹴れているかどうかです。
飛ぶか飛ばないかではありません。
ほとんどの子供は足を真っすぐではなく、やや弧を描くように振っているためボールに斜めの回転がかかっています。
ボールは一応飛んでいくのでわかりにくいですが、足の力が十分に伝わっておらず、イメージした軌道とずれています。
イメージした軌道とずれているということは、相手にボールを取られる確率が上がります。
試合を見ていると「なんでそこにパス出すの!」と思うことがありますが、これは子供がイメージした軌道と違うところに蹴っていることが原因です。
まずは、ゆっくりとしたボールでよいので、目標に向けまっすぐに転がす技術を身につけることが大事だと考えています。
サッカーはミスが少ないほうが勝利に近づきます。
体が小さくて足が遅くても、確実にトラップをして正確なパスを出してくれる選手はとても頼りになります。
得意なところを見つけて、どうやってミスを少なくしていくか…
カピタンは、サッカー未経験の親でもできるちょうどいいサポートを考えています。