バスケットボールで練習するセットシュートのひとつ、フリースロー。
止まった状態から放つセットシュートは、最も基礎技術が問われるシュートと言われています。
しかしながら、自主練習で行うフリースローの練習は、入った入らないの結果に頼った量をこなす練習になりがちです。
フリースローは、自分がミスをせず、理想的な 方向・強さ・角度でシュートを打つことができれば高い確率で成功します。
ここでは、バスケットボールのフリースローを5割決めるために、楽しみながら上手くなる練習方法について考えてみたいと思います。
バスケットボールにおける理想的なシュートの角度とは
バスケットボールにおける理想的なシュートの角度を知っていますか。
シュート練習をする誰もが知りたいこの答えは、アメリカの研究者によって既に証明されています。
その研究者によると、リングに対して進入角度が45度のシュートが一番成功しやすく理想的な角度としています。
ゴールに対してボールの進入角度が45度のシュートは、高低差を踏まえると55~60度くらいで打ち出さなければなりません。
体格に劣る日本人選手や子供たちであれば、より高い角度でシュートを打つことが求められます。
しかしながら、多くの選手はこれよりも低い角度でシュートしていることがほとんどです。
軌道の低いシュートはゴールの面積を小さくし、ボールがリングに当たりやすくなります。
また、リングに当たったボールが上に跳ねないので、再びリングを通る確率も低くなります。
シュートの確率を高めるには、方向や強さだけでなく、得点になりやすい角度を身に付けていくことが大切です。
5割シューターを目指すフリースローの自主練習
バスケットボールで体格に劣る選手が得点を取るには、静止状態から打つセットシュートの成功率を上げる必要があります。
得点機会が多いバスケットボールにおいて、セットシュートでポイントを稼げる選手はとてもありがたい存在です。
チームで中心となる選手を目指すのであれば、まずはセットシュートの50％が成功する『5割シューター』を目標にするのが良いと思います。
一般的なバスケットコートは、フリースローラインからバスケットゴール中心までが約4.3m（ミニバスは約3.6m）です。
この距離からシュートを打つ場合、55～60度の角度で、ややゴール寄りを頂点とした三角形を描くようにシュートを打つと、ゴールに対しての進入角度が45度になります。
まずは、この理想の軌道を頭でイメージできるようにすることから始めます。
初めに、シュートを打っている動画を横から撮ってもらい、打ち出しの角度が55～60度になっているかを確かめます。
角度が決まったら、理想の角度の線上にある目印（天井の照明や建物の一部など）を見つけます。
目印を意識しながらシュートを打ち、ボールがリングに触れないシュート（スウィッシュ）になる強さを見つけていきます。
正面が入るようになったら、左右に角度を変え、同じようにスウィッシュを意識したシュートを繰り返し練習します。
これを続けると、4.3mからの距離であればどの角度も同じ強さのシュートを打つことになるので、成功する確率が上がってきます。
まずは、リングから4.3mの位置を自分の得意なシュートレンジにしていく。
セットシュートの確率を高めていくには、繰り返し同じ距離から練習し、徐々に5m、6m、スリーポイントと得意なゾーンを広げていくのが良いと思います。
家の中で練習する場合は、座った状態で55～60度の角度を意識したシュートを打ちます。
下半身が使えないので、肩と肘と手の位置を一直線にして、手首のスナップを利かせないと力強くボールが飛んでいきません。
シュートの方向が安定しなかったり距離が出ない場合は、柔らかく軽いボールを使って、こういった基礎練習を自宅で行うと良いと思います。
シュートが決まると、ボールが戻ってくるリングネット
フリースローを練習する時に一番困るのが、シュートを打つたびにボールを取りに行かないといけないことです。
そのため、部活や実業団、プロのチームでは、ゴール下にボールを戻す人を付けて練習することがほとんどです。
フォームや放つ角度を一定にするのであれば、同じ場所から繰り返しシュートを打つ方が身に付きます。
フリースローが上手くなるリングネットは、付属のベルトを調整するとリングに入ったボールが手元に戻ってくるように設計しています。
特に、ボールがリングに触れないシュート（スウィッシュ）が決まった時は、「スパァン」という気持ちの良い音がして勢いよくボールが戻ってきます。
シュートが成功するとボールを取りに行く必要がなく、同じ位置から同じフォームで連続してシュート練習ができる。
シュートが決まる喜びだけでなく、気持ちいい効果音とボールが戻ってくるご褒美を一度に味わえるリングネットに仕上げています。
NBAやBリーグで活躍する選手は75%以上のフリースローを成功させており、安定して精度の高いセットシュートを打っています。
自分の思い描く理想のリズム、理想のフォーム、理想のメンタルでシュートを打てているか。
フリースローを練習する時間は、そういった理想に近づくためのコツを探したり、フォームを確かめたり、気持ちを整える大切な時間であるように思います。
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