ノートやプリントにかざすだけで、印字と手書きを区別して、ケアレスミスを自動で見つけてくれるナイスな文房具。
ポイントは、あえて間違いを発見するだけにしたところ。正しい答えは子供が自分で考えなければいけません。
親が承認すると答え表示モードへの切り替えが可能になります。
宿題を見る親だけでなく、毎日添削をする先生にも優しいステーショナリー。
私たちは、こんな夢のような道具を想像しながら、宿題の見直しという日課をどう楽しくできるか考えています。
宿題の見直しは家族の協力が必要
母「もうすぐご飯できるけど、宿題やった?」
子「(テレビを見ながら)うん、やった」
母「見直しはちゃんとやった?この前のめっちゃ間違ってたやん」
子「(テレビを見ながら)うん、やった、やった」
母「ほんまに?ちょっとお父さんに見てもらうから持ってきてよ」
子「ほんまやって、、、。わかったよ、ここ(テーブル)に置いとくで」
父「えっ?俺が見んの?さっき帰ってきたばっかりやん」
母「ご飯食べながらやったらできるやん。私ご飯作ってるから無理やし。たまには協力してよ」
父「わかったよ。ちなみに今日の宿題って何なん?」
子「漢ドと、計ドと、プリント1枚」
母「最近いつも一緒やんな。この子ケアレスミス多いから一緒に見てあげてな」
父「うわー、字汚いなぁ。しかもこれまず名前書いてないけどええの?」
子「・・・・・・。(テレビを見ている)」
父「おい、聞いてるか。名前書いてないけど大丈夫なんか?」
子「えーっと、テストやったらマイナス5点やけど、宿題はOK」
父「何がOKやねん、書かなあかんやろ。宿題で忘れてたらテストでも忘れるにきまってるやん」
母「あんた、見直ししたって言うてたけど、全然してないんちゃうの?」
子「問題のところはしたって言うた。名前のところはは見てないよ」
父「ていうか、これいきなり間違ってんで。繰り上げしてないやん。ここ、ほら」
子「うそ、ちゃんと見たって。どこどこ?」
父「問2のこれ。ほら、1繰り上がって足すの忘れてるやん。しかもこれ0って書いてるけど6やろ」
子「違うって、それ6って書いてるよ」
父「何言うてんねん。ここ0で計算してるやん。字が汚いから自分で0と見間違ってるし」
子「(横目でテレビを見ている)・・・・・・。」
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母「テレビやめてもう一回見直ししたら?そんなんばっかりしてるからいつまでも間違うんやろ」
子「えー、ちょうど今いいところやねんて」
父「ここの漢字のところも間違ってるわ。あとは、もうちょっと字を丁寧に書かなあかんぞ」
子「え?どこどこ?」
父「こことここやん。漢字はとめはねを丁寧に書きなさいって先生言うてないか?これとか、ひげみたいになってるやん」
子「ほんまや、ひげみたいになってる(笑)」
母「笑ってる場合ちゃうで。あんたが書いたんやろ。早くテレビ消して!」
父「あのー、俺観たいテレビあるんやけけど、、、」
子「8時からあるやつ?俺も観たい!」
母「そんなんあかんに決まってるやん。お父さんはその間お風呂入ったらいいんちゃう?」
父「えー、マジで?めっちゃ楽しみにしてたのに。それはないわ~」
子「ほんま、それはないわ~、最悪や~」
母「あんたが言いなや。嫌やったらちゃんと見直しやったらええやん!」
父「ほら、お前のせいでお父さんまで観られへんくなったんやぞ!」
母「見直しお父さんがお風呂あがるまでにやったら?それでもう一回見てもらったらいいやん」
子「えー、そんなすぐにできへんて」
父「えっ?また俺やんの?次はお母さんやってや」
母「私は洗濯物せなあかんから忙しいの。途中までやってんから最後までやってよ。それか洗濯するの代わってくれる?」
父「ちょっとまって、洗濯物やるんやったら宿題見るほうがええわ。結局、俺の自由時間ないやん…」
母「宿題してない子のお父さんに自由時間はありません!私もありません!」
子「この家に自由はないな~。日本は大変やな~(笑)」
宿題の見直しは、見直しする人の時間も消費している
小学生の子を持つの親にとって、宿題の見直しは一日の結構な時間を取っています。
教えようと思うと、子供がやった分を一通り全部解かないといけません。
大人が解くのは難しくないかもしれませんが、これが毎日になると大変です。
できれば自分でやってほしいところですが、自分の書いたものを自分で正確にチェックするのは大人でも困難です。
間違いを見つけるには、自分以外の誰かに客観的に見てもらう必要があります。
ケアレスミスは絶好のシュートチャンスを外している状態
子供の漢字の書き取りや、計算ドリルの回答を見ていると、ケアレスミスが本当に多いことに気が付きます。
漢字であれば、線や点が足りなかったり多かったり、へんとつくりが反対になっていたり、似ている漢字と間違ったり、、、。
計算は、繰り上げ繰り下げをしていなかったり、九九を間違っていたり、0と6など自分が書いた文字を読み間違ったり、、、。
その問題自体が分からないというよりも、よくよく考えれば正解できるうっかりミスが大半を占めているように思います。
サッカーでいうと、ゴール前の絶好のシュートチャンスを何度も外している状態です。
間違いを見つけるだけでなく、間違いやすくなる理由を見つける
単に間違いを見つけるだけなら、機械やロボットがやる方が早くできます。
私たちは、親が子供の宿題を見る目的は、どういう経緯で間違えているのかを観察し、理解することだと考えています。
子供にとって苦手な字だったり、繰り上げの1を書くのを省略していたり、観たいテレビが始まりそうな時間に宿題をやっていたりと理由があります。
子供それぞれに間違いやすくなる理由があるということです。
そのためには、なぜそれを間違ったか、どんなことを考えていたかを振り返る時間が必要です。
見直すクセをつけなさいと言っても、間違いやすくなる理由が分からなければ、その後もうっかりミスは続きます。
鉛筆が削れてなかったり、消しゴムが消えにくかったりすることがまわりまわって原因になっているかもしれません。
間違いやすくなる理由を見つけて、一度で正しい回答をする回数を増やした方が、結果的に早く宿題を終わらせることができそうです。
日本中の家庭で起こっている宿題の見直し問題は、間違う理由を見つけることで、少し解決するのではないかと考えています。