【楽しく遊ぶコツがわかる】遊びをつくるのが上手な子供に共通することとは

学校や近所の公園で子供たちが遊ぶ姿を見ていると、「楽しそうだな」と思う時とそうでない時があります。

「楽しそうだな」と思う時は、一体感があって全員が参加している様子が伺えます。

一方のそうでない時は、全体的に一体感がなく一緒にいるけど別々のことをしているように感じます。

 

オランダの歴史学者ホイジンガは、遊びは文化を生み出す根源であると説きました。

子供たちは、日々学校や家庭で遊びと触れ合っています。

 

今も変わらず鬼ごっこやかくれんぼが行われているように、文化を生み出すような遊びには何か共通した決まり事があるようです。

今回は、遊びが楽しくなる要素について考えてみたいと思います。

 

楽しい遊びに必要なこととは


楽しい遊びに必要なことは、『手軽さ』と『ルール』と『審判』です。

この3つの要素が含まれることで、その遊びの面白さが失われることなく、繰り返し行われるようになります。

 

1.手軽さ(Convenience)


準備に時間がかかったり、特別な道具や場所が必要な遊びはそもそも始まりません。

遊びたいと思った時にすぐに始めることができるのがポイントです。

スマホゲームやDSのようなゲーム機器は、ソフトの面白さはもちろん、いつでもどこでもできる手軽さが受けています。

スイッチを入れると何秒後かには始められるので、ちょっとした待ち時間や移動時間に楽しむことができます。

また、遊び相手を探す手間がなく、さらにはオンライン上で対戦者が見つかるという点も時代とあっているのかもしれません。

 

2.ルール(Rule)


世代を超えて受け継がれる遊びには、誰もが理解できるルールが存在します。

じゃんけんや鬼ごっこ、かくれんぼなど、みんながルールを知っているので説明する必要がなく、誰でも参加することができます。

逆に複雑なルールの遊びになればなるほど、年齢層が狭くなり参加する人は少なくなって行きます。

 

サッカーは手を使わずにゴールを決めることで得点になります。

そこには、誰が勝って誰が負けたのかが一目でわかる仕組みが存在しています。

そのためファンや観戦者が多く、人気のあるスポーツとして世界中で愛されています。

 

3.審判(Judgement)


楽しい遊びには、ルールを遵守する審判が必要です。

プレイヤーが審判をする兼任審判と、遊びには加わらずに審判だけをを行う独立審判があります

 

兼任審判の良いところは、少人数で始められるところです。

しかしながら、審判をするプレイヤーは負けたくないという理由から、自分に有利なジャッジをしてしまう傾向があります。

リーダーがこれをしてしまうと公平さが失われ、遊びの面白みが半減します。

プレイヤーとして遊びに参加しながらも、冷静にジャッジをする高度なスキルが必要です。

 

独立審判の良いところは、プレーヤーが遊びに集中できるところです。

また、第三者が客観的に見るのでより公平なジャッジができます。

しかしながら、審判は遊びに加わることができないとともに、ジャッジの質が悪いと盛り上がりに欠けます。

 

いずれにせよ、審判がルールに遵守した公平なジャッジを行うことが重要であり、ジャッジ次第で面白くもなり、つまらなくもなります。

ある意味、ジャッジのさじ加減で、試合の流れが大きく変えることができます。

審判をする人はこのことを心に留めておかなくてはなりません。

 

盛り上がる遊びにするために必要なこと


・均衡するハンデキャップを付ける

兄弟や大人と子供など、プレイヤーの実力差がある場合、試合内容が一方的な展開になりがちです。

勝っている方も負けている方も面白くないので止めてしまう可能性があります。

 

また、一方的な試合展開になると、審判は弱い方に偏ったジャッジをしがちです。

特に、先生や親など強い立場にある人が審判をする時は「この子にも勝たせてあげよう」という意図が少なからず働きます。

これは審判の優しさから出ているものですが、プレイヤーにとっては不公平と感じるジャッジになります。

 

遊びを面白くするのであれば、ジャッジの基準は変えず、実力が均衡するハンデを付けたほうが良いです。

将棋では駒落ちと言って、強い人の駒を少なくし実力差を整えるルールがあります。

これをすることで手加減することなく、両者とも全力で戦うことができます。

 

たとえばサッカーなら、ゴールを小さくしたり、苦手な足しか使えないようにしたり、片方のオフサイドをなしにすることでハンデが付きます。

バトミントンなら、コートを小さくしたり弱い方の得点を2倍にすることで、力のバランスが取れて接戦になります。

こういった実力差を埋めるハンデが、より遊びを楽しくするという訳です。

 

遊びをつくるのが上手な人に、人は集まる


慕われる上級生であるためには、楽しい遊びを知っていて、みんなが楽しめるルールをつくって、それを守れるという点があがりました。

虫の名前や居場所を知っていたり、縄跳びで多くの子供が参加できるルールにしたり、ゲームが均衡するハンデを付けてあげられる能力です。

「○○くんと遊ぶと面白い」「○○ちゃんと遊びたい」という声が聞こえてきたら、楽しく遊ぶコツを知っている子供なのかもしれません。

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