「子供にサッカーを習わせたいけど、実際にどれくらいお金がかかるのだろう?」
「年会費や月謝以外で必要な費用って、何があるのかしら?」
「みんなは、ボールやシューズをどれくらいの頻度で買い替えているの?」
小学校入学を機に、本格的にサッカーを習わせたいと思っている家庭は多いと思います。
サッカースクールやサッカークラブでも、3月から4月にかけて、無料体験や友達紹介キャンペーンなど新規入会に力を入れています。
子供たちが元気よくボールを蹴る姿は、見ているだけでも微笑ましく思う一方で、保護者の立場としては、月謝や用具代などの出ていくお金についても気になってしまいます。
そこで、習い始めてから出ていく費用が、どういった所に発生するのかを考えてみました。
小学1年生から始めて、6年生の卒団式まで在籍すると仮定しています。
月謝や入会金、その他の費用はチームや地域によって異なりますので、近くにいる先輩方にさりげなく聞いてみるのが良いと思います。
学年に関係なく必要となる費用
■入会費 0円~1万5千円
チームに入る時にかかる費用で、無料のところもあります。
入会記念品として、ユニフォームやソックスをもらえる場合が多いので、必要経費とも考えられます。
■年会費 2千円~1万円
毎年かかる費用で、概ね4月の年度初めに発生します。
チームで使用するボールやゴールなどの用具代、遠征費、スポーツ保険が含まれることが多いです。
初年度を入会費、次年度以降を年会費とするチームもあります。
■チームユニフォーム・チームグッズ代 0円~2万円
所属するチームが、いつユニフォームを使用するかによって異なる費用です。
練習や移動時でも使うチームは継続的にユニフォーム代が発生します。
試合のみ使うチームであれば、使用頻度は少なく、サイズアウトするまで使用できます。
子供の成長にもよりますが、1~4年で1着、5~6年で1着購入するイメージです。
3年くらい使うと、破れたりプリントも剥げてくるので、使い切った感はしっかり出ます。
もしくは、試合に出たい子供だけ購入するチームもあります。
チームグッズのデザインがおしゃれだと、思わず目を惹かれてしまいますが、その分金額も上がりがちです。
特にソックスは頻繁に購入するので、市販品を代用できる方が保護者の負担が少ないように思います。
個性的でかっこいいユニフォームやバッグは、それだけお金がかかるということです。
■月謝 3千円~1万円
スクール、クラブチーム、スポーツ少年団など運営体系によって大きく異なります。
ネームバリューや指導者の数、練習時間の選択肢、使用する施設の充実度は、月謝に比例する傾向があります。
月謝が安いのは魅力的ですが、練習時間を選びたい、綺麗な施設が良いと思う保護者には向いていないかもしれません。
■用具代
・ボール 2千円~5千円
毎日の練習で使用すると、1年くらいで表面が剥げたりパンクしたりと、だんだん使えなくなります。
一番使う道具なので、ここは節約せずに子供が気に入ったものや、打感の良いものを購入したほうがコスパが良くなります。
最新モデルの検定球であれば、5千円くらいが多いように思います。
家族以外からのプレゼントとしても買いやすいため、事前におねだりしておくと良いかもしれません。
・トレーニングシューズ 3千円~5千円
サッカーをする子供にとっては、シューズが一番選ぶのが難しいアイテムだと思います。
その理由として、使用頻度が高いこと、サイズがあること、傷みやすいこと、親の意向と子供の趣味が合わないこと、複数足必要であることが挙げられます。
メーカーによって、履き心地やインソールの仕様が異なりますので、保護者は子供のサイズや好みを把握しておく必要があります。
シューズは、常時2足くらいを半年間で履きつぶしていくイメージなので、購入頻度は非常に高いです。
お下がりやリサイクルショップを利用しにくく、日頃培った節約術の見せ所です。
可能なら期末セールやアウトレットを利用して、大き目のサイズを何足かストックしておくのがよいと思います。
学校や日常の遊びでも結局サッカーをするため、” トレシュー “を履く機会はますます増えていきます。
・スパイク 3千円~1万円
主に試合で使うシューズなので、使用頻度はそれほど高くなく、低学年は必要ありません。
ですが、記念写真を撮ったりビデオに写ったと、思い出に残る機会の多いアイテムです。
子供が履きやすく気に入ったものであることが前提ですが、ユニフォームに合う色やデザインを選ぶとより見栄えが良くなります。
余裕があれば、土や人工芝、雨の日などのグラウンド状況や、その日の気分にあわせて選べるように2足以上あると便利です。
高学年で試合が増えた時や、連日の雨試合になった時に、急いで乾かす手間がなくなります。
サイズや履き心地の好みを知っている、家族からの誕生日やクリスマスのプレゼントとしてお勧めです。
・レガース(シンガード) 800円~1.5千円
見過ごしがちですが、レガースも使用頻度が高い用具です。
レガースは肌と密着するため、汗をかいて臭くなったり、スポンジ部分がダメになることが多いです。
最近では、抗菌作用のあるシリコン製のものや、ずれにくい形状のものが各メーカーから出ています。
外からは見えないので、デザインよりもソックスに入れた感触で選んだほうが良いと思います。
怪我防止のために、練習の時には必ず着用することをお勧めします。
・バッグ(リュック) 3千円~1万円
ジュニアサッカーで使用するバッグは、みんなほぼリュックです。
大きさや使い勝手、自転車を乗ることを考えると、やはりリュック型が良いと思います。
学年が上がると、遠征でお弁当や着替えなど、荷物の量が増えていきますので、少し大きめの方が長く使えそうです。
最近のモデルは、ボールやシューズの汚れものを別で入れられるものもあります。
ここはボールと同様に節約せず、気に入ったメーカーやデザインを選ぶと良いと思います。
■練習着代 500円~1万円/点
消耗頻度で並べるとこんな感じになりそうです。
ソックス > プラクティスシャツ > ショーツ > ジャージ上・ピステ > インナーウェア・タイツ > ジャージ下
穴あきや汚れで使えなくなるのはソックスくらいで、それ以外はほぼサイズアウトによるものです。
そのため、使わないまま小さくなってしまう練習着も少なくありません。
使う回数が少ないものは、なるべく買わないようにしたいところです。
子供は意外と繊細で、素材や形の好みがあり、ストレスの少ない練習着でないと徐々に着なくなります。
枚数が必要なソックス、プラクティスシャツ、ショーツなどはノンブランドやセール品でも十分使えます。
Jクラブのシャツや代表ユニフォームは着せてみたくなるものですが、年齢が上がるごとに着なくなります。
ウェア類は、リユース市場でも人気のあるアイテムですが、背中に名入れをすると売れない可能性が高くなりますのでご注意を。
また、海外クラブのユニフォームには、おしゃれでかっこいいデザインがたくさんあります。
バルセロナやレアルマドリードなどの人気クラブも良いですが、プレミアリーグやブンデスリーグにもおしゃれなユニフォームがあります。
他の子供と被らないので、サッカー好きの指導者やパパからは、それをきっかけに注目してもらえるかもしれません。
強いチームのユニフォームを着ると、なぜか上手くなった気持ちになれますし、一枚持っておいて損はないと思います。
サッカー用品は、普段使いと兼用でき、リユース需要も高い
サッカーを始めるにあたり、必要なアイテムを数えていくと、思ったより購入するものが出てきます。
ですが、練習着やシューズなどのアイテムは、普段の生活でも使えるデザインが多く、普通の服や靴を買う機会は減っていきます。
たとえ、子供がサッカーを辞めてしまったとしても、普段着として使ったり、リユースに出せば無駄になりません。
実際にリサイクルショップやフリマアプリでは、多くのサッカー用品が出品され、購入されています。
このあたりを踏まえると、子供がサッカーに興味を持ち始めたら、本格的に始める前に少しずつ買い揃えていくのが良さそうです。
知識のないまま一気に買い揃えると、実際には使わなかったり、好みに合わないものが出てきます。
少しずつであれば、子供のサイズや必要なものの情報が整理され、保護者の知識も蓄えられていきます。
サッカー少年や少女を何人も育てている家庭では、このコストバランスが自然にできているところが多いように思います。
後半編では、試合や遠征でかかる費用、応援に行く保護者にかかる費用について考えてみたいと思います。