バスケットボールを練習する君は、どのシュートが入りやすいのかを知っているかい?

夕暮れ時のバスケットボールコート。

シュート練習をする学生や、ストリートで汗を流す若者たち。

休日にはかつての主力選手であったお父さんたちが集まってきます。

 

バスケットボールは、ゴールさえあれば一人で練習できるスポーツです。

離れた場所からセットシュートを打ったり、ドリブルシュートをしたり、リバウンドの練習をしたりと、試合で起こるであろうプレーが一連の流れで再現できます。

今回はバスケットボールの練習をするにあたって、一体どんな練習をすれば良いのか。

また、どのようなシュートが入りやすく得点に繋がりやすいのかについて考えてみたいと思います。

 

バスケットボールでシュートを決めるための3つの要素とは


バスケットボールでシュートを決めるために、必要な3つの要素を整理します。

それは、『方向』と『強さ』と『角度』です。

当たり前のように聞こえますが、意外とこのことを分からずに練習している人は多いと思います。

シュートが決まらないなと思ったら、自分のシュートをこの3つの要素に分けて分析し、入らない理由を整理するところから始めていきましょう。

 

1.方向

まず、シュートを打つ方向がリングに正しく向かっているかを確かめます。

リングに届いた時に左右のどちらかにずれている場合は、入る確率が下がりますのでリングの中心に向かって真っすぐ飛んでいるかを確かめます。

選手によって、左右どちらかにずれる傾向があると思いますので、自分の癖を理解することが重要です。

 

2.強さ

次にリングに対してボールが正しく届いているかを確かめます。

バスケットボールを初めて間もない頃は、ボールがゴールまで届いていないことが多いと思います。

その場合は、遠くまでボールを飛ばす練習、遠くに飛ばすためのトレーニングも一緒に行うと良いと思います。

 

3.角度

最後に角度です。

バスケットボールはリングに対して入りやすい角度が45度と決まっています。

その角度でゴールに届くためには、手元の角度を50~55度で打ち出すこと必要で、結果的に得点になる可能性が高くなります。

方向と強さを調整できるようになったら、手から離れた時の角度が50~55度になるように意識していきましょう。

思っているよりも上に打ち出す必要があります。

 

リングに入れる感覚を磨くフリースローの自主練習


 


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バスケットボールは、野球やサッカー、バレーボールと比べると得点が入りやすいスポーツです。

すなわち、野球やサッカーに比べると1試合の中で得点を決めるチャンスが多いと言えます。

まずは、そのゴールを決める感覚を養うために、フリースローの練習を繰り返し行うのが良いと思います。

静止状態からのシュート確率が高くなると自信が出てきますし、確実に得点が欲しい時に頼りになる存在になれます。

 

足の置き方、姿勢、目線、頭の角度、手の置き方、ボールへの力の伝え方など、動作のひとつひとつを確かめながら丁寧にシュートを打ちます。

シュートが入った時に、どのような状態だったかを記録し、理想のシュートフォームを探しながら再現性を高める練習を行います。

息が上がっている時、緊張している時にも、同じフォームで同じリズムで打てるようになると、ゴールになる確率が高まります。


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どんなシュートが、得点となる期待値が高いのか


バスケットボールにおけるもっとも得点の可能性が高いシュートは、ゴールに近いリング周辺から打つシュートです。

ただし、リング周りは守備が固く侵入が難しいため、必然的にシュートをする回数は少なくなります。

そのため、よりディフェンスのプレッシャーが少ないミドルシュートやスリーポイントシュートが得点を伸ばす肝となります。

近年ではシュート技術の向上によりスリーポイントを得意とする選手が増えており、年々スリーポイントシュートの成功率が上がっています。

実際にNBAでは全得点に対するスリーポイントシュートの割合が年々増えています。

 

例えば、各シュートの決まる確率が60%、40%、30%のチームの場合、それぞれのシュート期待値はこのようになります。

リング周りのシュート  2点 × 60% = 1.2

アーク内ミドルシュート 2点 × 40% = 0.8

スリーポイントシュート 3点 × 30% = 0.9

 

期待値は、1回のシュートに対して得点となる平均値であるため、すなわち、このチームであればミドルシュートを打つよりもスリーポイントシュートを打った方が、得点を伸ばせる可能性があるということです。

ディフェンスのプレッシャーが少ないアーク外からのシュート精度を高めることで、より得点の可能性が高まります。

体格的に劣る選手であれば、必然的に遠い位置からのシュートが多くなりますので、スリーポイントを含めてアーク付近からのシュートを強化していく必要があります。

 

NBAの統計では、フリースローが約75%、3ポイントシュートは良くて約40%が成功すると出ています。

すなわち、どんな選手であっても努力次第でフリースローの成功率を75%、3ポイントシュートの成功率を40%に近づけることができるということです。

 

もし走るのが遅かったり、背が低かったとしても、フリースローやスリーポイントシュートの成功確率が高い選手は試合に必要な選手だと思いませんか。

試合で得点を取るには、まず試合に出なければなりません。

監督やコーチが『こいつはベンチに入れておこう』と思える選手になることが大切なように思います。


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